むすびちゃんのくらしメモ

心がふっと軽くなる日常メモ

妊娠糖尿病になった日から完治まで|4か月の記録

6月、妊娠中期の血液検査で「妊娠糖尿病」と診断されました。
正直、最初は頭が真っ白でした。

しかしながら、7月24日に無事出産し、10月15日の再検査で「完治」と言われるまでの約4か月間、
食事の見直しや自己測定を通して“自分の体と向き合う時間”を過ごしました。
今回はその経過を、実際の数値とともに記録として残しておこうと思います。

1. 妊娠糖尿病の発覚(6月11日)

時期としては33週手前だったと記憶しています。

妊娠32週の定期検診で受けた「75gブドウ糖負荷試験(OGTT)」の結果


空腹時値:96mg/dL (上限値:92mg/dL)
1時間値:169mg/dL  (上限値:180mg/dL)
2時間値:158mg/dL (上限値:153mg/dL)


3回の採血のうち1つでも基準値を超えていればアウトな厳しい検査基準の中、
2回も基準値を超えていたため、「妊娠糖尿病」と診断されました。

それまで“順調”と言われ続けていた妊娠。
そこに突然現れた“異常”の文字。
「自分のせいなのかな」と責める気持ちもありました。

そんな中、同じように妊娠糖尿病を経験した人の記録を読んでいくうちに、
「妊娠のホルモンによる一時的な変化」であること、
そして「正しく向き合えばコントロールできる」「多くの場合が出産後、完治する」ことを知りました。

少しずつ、「怖い」から「やってみよう」へ。
この日から、食事の見直しと自己測定の生活が始まりました。

2. 食事管理と血糖測定の日々

ここでは、どんな対応をしたか・工夫したことを書きます。

食事管理

1日3食+補食を意識し、主食量を見直しました。
白米を100gに設定、補食100kcal程度に設定し、1日5〜6食の分食になりました。
食後2時間の血糖値が120mg/dL以下になるよう、食べ順や時間も調整しました。

妊娠糖尿病の食事についてはこちらの記事をご覧ください。
musubi.work

血糖測定

病院からは、この血糖測定器が貸し出されました。

LifeScan Japan
ワンタッチベリオリフレクト

独自の測定技術により少量の血液で測定できるため、穿刺時の負担が少なく済みます。
薄型コンパクトデザインで専用ケースもついており、持ち運びに便利でした。

朝2回(①空腹時・②食後2時間後)、昼(③食後2時間後)、夜(④食後2時間後)の1日4回測定し、血糖値を手帳に記録します。

妊娠糖尿病時の目指す上限値

空腹時値:100mg/dL以下
2時間値:120mg/dL以下

実際に測ってみたら…


6月19日 ①100mg/dL ②142mg/dL ③127mg/dL ④119mg/dL
6月20日 ①98mg/dL ②96mg/dL ③145mg/dL ④129mg/dL
6月21日 ①100mg/dL ②110mg/dL ③110mg/dL ④123mg/dL


測り始めてびっくり…ほとんど基準値をこえていた…
ダメだとわかっていながら、ハンバーガー食べた日には170mg/dLを叩き出していました。
ドリンクはお茶にしたんだけどな…(そこじゃない)

この結果を見て病院からでた提案
  • 朝の空腹時の血糖値の高さが気になるので、寝る前にインスリンを打つ
  • 食事の見直しを兼ねて、栄養士さんと面談
  • 3食の間に、100kcal程度の糖質の間食を挟み、血糖値の急上昇を抑える

なんとなくインスリンは打ちたくなかったので、
(その前に貧血でひかかり、鉄剤が処方されて体に合わず吐き気がおさまらなかったので、もう薬剤投与はしたくなかった。)
食事療法でなんとか頑張ってみることに。
妊娠糖尿病の食事についてはこちらの記事をご覧ください。
musubi.work

食事療法をとりいれた後の血糖値の変化


7月2日 ①96mg/dL ②104mg/dL  ③106mg/dL  ④115mg/dL
    間食 10時ごろ:食パン半分 15時ごろ:低糖質プリン


7月4日 ①98mg/dL ②102mg/dL  ③110mg/dL  ④124mg/dL
    間食 10時ごろ:バナナ 15時ごろ:ロールパン1個


相変わらずオーバーしてるところはあるけれど、
朝の空腹時が100を超えなくなってきました!
一食分の糖質も抑えているので、急上昇せず、安定させることができました。

3. 出産と産後(7月24日)

妊娠38週で無事に出産。
赤ちゃんは2727gで、血糖も問題なし。
産後の食事は、授乳に合わせて栄養バランスを重視しつつも
「食べ過ぎない」「間をあけすぎない」を意識しました。

4. 再検査と完治(10月15日)

出産から約3か月後、再度75g (OGTT)を再度受けました。


空腹時値:102mg/dL  (上限値:109mg/dL)
1時間値:170mg/dL  (上限値:180mg/dL)
2時間値:113mg/dL  (上限値:140mg/dL)


前回と上限値が違うのは、妊娠中とそうではないかで上限値が違うそうです。
妊娠糖尿病は、普通の糖尿病とは全くの別物で糖尿病の上限値より厳しいそうです。
よって、今回すべて基準内に戻り、医師から「完治です」と言われました。

産後3か月、再検査の結果を聞くために病院へ行った日。
数値をひとつひとつ見ながら先生が言いました。
「すべて基準内です。とってもいいですよ」

その瞬間、胸の奥からふっと力が抜けて、
「やっと終わったんだ」と思いました。


5. この経験を通して感じたこと

この4か月、食べたいものを我慢したり、血糖値が少し上がるたびに落ち込んだり。
“数字に振り回される自分”に疲れたこともありました。

でも同時に、「食べること」と「体の反応」がこんなにもつながっているんだ、
「少しの工夫で体はちゃんと応えてくれるんだ」と知る時間でもありました。

完治ではあるものの、妊娠糖尿病になった人は
妊娠糖尿病にならなかった人に比べて将来的に糖尿病になるリスクが高いそうです。

健康診断や、定期的な血液検査で血糖平均と血糖値、尿検査を受けることを勧められました。
これから先も自分の体と上手につき合っていくためのいい機会になりました。

最後に

妊娠糖尿病と診断された時は不安でいっぱいでした。
でも今は、「体の声を聞く練習をさせてもらった時間だった」と思えます。
同じように悩む方へ——焦らず、一歩ずつ、自分のペースで。